「釘をさす」とは?その意味と使い方を解説!
「釘をさす。」という言葉を使うことがありますが、この言葉の由来とその意味を知っていますか?
言葉の意味はなんとなく分かっているけれど、由来までは知らない人が多いのではないでしょうか?
今回は、「釘をさす」という言葉の意味と、言葉ができた由来、似た意味の言葉をご紹介します。
「釘をさす」意味を解説
「釘をさす」という言葉は、念を押したり、注意をする意味で使うことが多いですね。
・約束を破ったり、言い逃れをしないように念を押す事。
・言い訳や言い逃れをしないように約束をする事。
・約束などを忘れないように注意して、その確認をする事。
「釘をさす」という言葉は、自分よりも目上の人には使わない言葉です。
「あの人はおしゃべりだから、釘を刺しておいた方がいいよ。」と友人と話をする事がありませんか?
職場で、上司が部下に言ったりすることもあるかもしれません。
「釘をさす」どうやって使うのが正しい?
「釘をさす」という言葉はどのように使う事が正しいのでしょうか。
※目上の人に使うと失礼になるので、使わないようにしましょう。
具体的な使用例を挙げると…
・この話を誰にも言わないで欲しいと釘を刺しておいたのに、どうして他の人に言ったの?
・記念日の約束を忘れないように釘を刺した。
・重要な面接の日なので、絶対に遅刻しないように釘を刺した。
あまり良い印象が持てない、強い意味合いで使われていますね。
強く言われている印象がするので、部下や友人にも頻繁には使わない方がいでしょう。
「釘をさす」という言葉はどうしてできたの?由来をご紹介
「釘をさす」の由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。
「釘をさす」由来
「釘をさす」という言葉は、日本の伝統的な建築方法が由来しています。
昔、日本の木造建築は、木材に「ほぞ」という穴を開けて、そのほぞ穴に木材をはめ込む方法で作っていました。
ほぞ穴にはめ込むだけでは、しっかりとできていいるのか心配なので、鎌倉時代頃から念のために、釘も使用してしっかりとした固定をした建築をするようになったのです。
その方法をもとに、江戸時代中期頃、間違いがないように念を押す意味あいで「釘をさす」という言葉が使われるようになりました。
現代、大工仕事をしていると釘は「打つ」ということが多いですよね。
「釘を打つ」よりも「釘をさす」と言う理由は、昔の建築で使われていた釘が、今の釘とは形が違う「和釘」という日本独特の物だった事が由来しています。
「和釘」は角ばっていて、先端が剣のような形です。打ち込むには相当な力が必要で、ほぞ穴を開けたところに、釘を差し込むようにして使用していました。
その事から、「釘をさす」という言葉が使われるようになったと言われています。
「釘をさす」と似た意味の言葉
・警鐘を鳴らす
・忠告する
・念押しする
・注意する
・確認する
・苦言を呈する
・肝に銘じる
などがあります。少しずつ意味合いが違ってきますが、「釘をさす」という言葉を使う場面で出てくる言葉です。
「釘をさす」を他のいい方に言い換えると、柔らかい表現になる事があるので、活用しましょう。
まとめ
「釘をさす」の由来は日本の伝統的な建築方法からきています。
念を押したり、注意する意味で使うことが多いです。
目上の人に使うことは失礼になります。
友人や部下に使用する事は出来ますが、いい印象を持たない人もいるので、頻繁に使うことは避けた方がいいでしょう。
煮た意味の他の言葉に言い換えられる場合は、そちらを使うのも良いですね。