赤ちゃんを育てると、一つ一つの成長が嬉しく感じることが多いです。
きついこともありますが、初めての子育てだと、ちょっと違うことがあるだけで不安でしょうがないですよね。
突然ですが「シャフリングベビー」って聞いたことありますか?
自分の子供がシャフリングベビーでない限り、あまり聞かない言葉ですよね。
今日はこのシャフリングベビーの性格や特徴を紹介したいと思います。
不安でこのページに辿り着いた方の気持ちが少し楽になればなと思います。
シャフリングベビーとは?
シャフリングベビーとは、座った姿勢で足とお尻で移動する子です。
シャフリングベビーの語源は英語の”shuffle”に由来しています。
“shuffle”は足を引きずって歩くという意味です。
日本語では「いざりばい」や「尻ばい」と言われていて、シャフリングベビーを「いざりっ子」と呼んだりします。
(現在「イザル」は差別用語として放送禁止用語に登録されています。シャフリングベビーという方が良さそうです。)
赤ちゃんは生後半年〜10ヶ月くらいの間に、ずりばい、腰すわり、ハイハイとどんどん動けるようになります。
しかし、いつまで経ってもハイハイをしないし、気づいたら座ったまま移動してる子もいるんです。
それがシャフリングベビーです。
シャフリングベビーはハイハイしないまま、つかまり立ちから一人歩きと進んでいきます。
育児書とも周囲とも違う発達に、不安な気持ちでいっぱいになりますよね。
シャフリングベビーは、ハイハイをしない他になにか問題があるのでしょうか?
原因や解決方法や治療方法などがあるのでしょうか?
実は私の友達は、友達自身がシャフリングベビーだったそうです。
私の友達を仮にAちゃんとして、彼女の話も混ぜつつお話しします!
シャフリングベビーの性格や特徴は?
シャフリングベビーは、慎重でちょっと臆病な子や、楽をしたくてあまり動かない子が多いようです。
Aちゃんも慎重なところもあります。
Aちゃんはお母さんに赤ちゃんの頃の様子を聞いたところ、声をかけられても声のしたほうに顔を向けない赤ちゃんだったと言われたそうです。
耳は聞こえていますので、ただ動きたくなかったんじゃないと笑われていました。
また、シャフリングベビーにはハイハイの他にも特徴があります。
・うつ伏せが苦手
・うつ伏せを避けようと寝返りをしてしまう
・寝返りが遅かったりなかなかしなかったりする
・足を床につけようとしない
・脇を抱えてもおすわりの姿勢のままで伸びない
・歩き始めが遅い
基本的に首座りから腰座りまでは普通の発達を見せますが、腰座りした後、シャフリングをするようになると発達に差が出ます。
シャフリングベビーにはハイハイする子もいればそのまま伝い歩きする子もおり、歩き始めが1歳6ヶ月〜1歳10ヶ月と遅めです。
2歳までには大体の子が歩き始め、その後は他の子と変わらず成長をします。
Aちゃんも寝返りをしたのが1歳と1日で、うつ伏せの嫌いな赤ちゃんだったそうです。
寝返りが1歳過ぎは遅すぎますよね。
かなりお母さんは心配しただろうなと思います。
しかし、Aちゃんの例のように、待っていればそのうち寝返りをしたり普通に歩いたりすることもあります。
信じて待ってあげたり、体の動かし方を教えてあげたりしているといいかもしれません。
まずは一度、かかりつけ医に問題がないか確認してもらうのも大切ですね。
シャフリングベビーは遺伝するの?原因は?
シャフリングベビーは遺伝するものではないようです。
しかし、シャフリングベビーの40%には親や兄弟にシャフリングベビーだった人がいます。
Aちゃんにも2人の子供がいますが、どちらもハイハイをする子でした。
必ずしも遺伝するわけではないのですね。
また、なぜシャフリングするのか、原因もはっきりとしていません。
しかし、ごく稀に障害や疾患が隠れていて、シャフリングをしている子もいます。
病気が隠れているかどうかは、シャフリング以外の特徴があるかよく観察しましょう。
・ミルクをあまり飲まない
・泣き方が弱々しい
・グラグラとして、首座りが悪い
・指先の発達が遅い
この特徴は「低緊張」という状態を示すものです。
低緊張の傾向がある赤ちゃんはさらに次の3つを気にしてみてください。
・言語理解が遅い
・指の発達が遅い
・表情が乏しい
この中で1つでも思い当たることがあれば一度専門家に相談してみるのがオススメです。
なかなか専門家にというのも勇気が必要でしたら、予防接種や乳幼児検診の時などに相談してみるのもいいですね。
シャフリングベビーのリハビリは必要?
特にリハビリが必要というわけではありません。
しかし、ハイハイは思ったより全身運動になります。
どうしてもシャフリングベビーは手足の筋力が一般の子より弱くなってしまいます。
うつ伏せにして遊ばせてみるのもオススメです。
その他にも手足を使う遊びを取り入れるといいでしょう。
・歌に合わせて手をつく練習
何かお気に入りの歌に合わせてお膝の上で脇を抱えて跳ねさせます。
キリのいいところでスッと赤ちゃんを床に近づけ、床に手をつかせます。
音楽に乗っていると楽しいようです。
これから歩くようになったときに、こけて手をつく練習にもなりますよ!
・足で地面を蹴る練習
脇を抱えて足を地面につけさせるように跳ねさせます。
ピョーンピョーンなど声をかけると喜ぶと思います。
他にも足を使うおもちゃとして、室内で乗れるバイクのような乗り物もオススメです。
まとめ
・シャフリングベビーとは、座った姿勢で足とお尻で移動する子です。
・シャフリングベビーの性格には、慎重でちょっと臆病や、楽したくてあまり動かないなど特徴があります。
・原因ははっきりしていなくて、遺伝するものではないようです。
・特にリハビリが必要というわけではありませんが、体を動かす遊びを取り入れるのがオススメです。
普通の子と違う発達をすると何かあるんじゃないかという気持ちになりますよね。
しかし、シャフリングベビーはシャフリングをする時期以外は基本的に他の子と何も変わりません。
Aちゃんは何か障がいがあるわけではありません。
普通にお仕事をしながら子育てをして忙しくしています。
あまり心配したり神経質になったりする必要はありませんよ!
ちょっとユニークな子なんだなと見守ってあげたり、ハイハイするのを補うような遊びをしたりしてあげましょう。