「ドーパミン」という言葉を聞いたことがありますか?
聞いたことはあるけど意味はよく分からない…そのような人もいるかもしれません。
ドーパミンとは神経伝達物質のことです。
脳内で神経伝達物質の働きがあることで、「喜び」「悲しみ」「怒り」などの感情を抱きます。
つまり、神経伝達物質のおかげで様々な感情が作られるということです。
神経伝達物質のひとつであるドーパミンは幸せホルモンとも呼ばれています。
ドーパミンは私たちにどのような効果をもたらしてくれるのか、どうすればドーパミンを増やすことができるのかをまとめてみました。
ドーパミンは簡単に言うと「幸せホルモン」
ドーパミンとは神経伝達物質のひとつで、「幸せホルモン」とも呼ばれています。
神経伝達物質と言われるとなんだか難しいと思うかもしれませんが、私たち人間は神経伝達物質のおかげで様々な感情を抱くことができます。
神経伝達物質のひとつであるドーパミンは、達成感や幸せを感じたときに分泌されます。
また、ドーパミンはやる気を出す効果もあります。
いわゆる「やる気スイッチ」はドーパミンの分泌ということになります。
人間の脳は報酬を予測するとドーパミンが分泌されることが分かっています。
- テストで100点を取ったらゲームを買ってもらえる
- ゲームを買ってもらえる、という報酬が予測できる
- 報酬が予測されるとドーパミンが分泌される
ドーパミンの増やし方
やる気をだしてくれる効果があるドーパミン。
ドーパミンを増やす方法はいくつかあります。
行動する
ドーパミンはなにか行動しているときに分泌されます。
逆にゴロゴロしたり、座ってスマホを見たりしているときには分泌されません。
やる気をだしたいときは、体を動かして行動することから始めましょう。
そうはいってもなかなか行動できないときもあると思います。
そのようなときは、報酬、いわゆるご褒美を用意しましょう。
「家の掃除が終わったらデザートを食べる」「試験に合格したら旅行に行く」等の報酬を用意することによってドーパミンが分泌されます。
結果やる気が出ることにつながります。
食事で増やす
ドーパミンは食事で増やすこともできます。
ドーパミンを増やす食材
- 大豆
- 鶏肉
- 魚介類
- 乳製品
- スパイス
- カフェイン
- 飲酒
大豆や乳製品は栄養価も高いので、普段から取り入れて欲しい食材です。
体を刺激するスパイスの入った辛い料理や、カフェイン入りの飲み物もドーパミンを増やす効果があります。
また飲酒でもドーパミンを増やすことができますが、あくまで少量の飲酒となるので注意してください。
音楽を聴く
音楽を聴きながら勉強や家事をしている人も多いのではないでしょうか。
好きな音楽を聴くとテンションが上がり、ドーパミンが分泌されることになります。
何かをしなければいけないけどやる気が出ない…
そんなときはまず音楽を聴いてみましょう。
好きな音楽を聴くと行動できるようになりませんか?
ドーパミンはたくさん分泌したほうがいい?
「幸せホルモン」と呼ばれるドーパミンですが、たくさん分泌すればいいわけではありません。
ドーパミンが増えすぎると統合失調症を発症することが分かっています。
統合失調症の症状は以下のものがあります。
統合失調症の症状
- 妄想
- 幻覚
- 支離滅裂な思考
- 不安感や緊張感
また、ドーパミンの過剰な分泌によって依存症を引き起こすこともあります。
ギャンブル依存症やアルコール依存症はドーパミンの過剰分泌によって快感を求め続けてしまいます。
他にもスマホ依存症や恋愛依存症、過食などが挙げられます。
ドーパミンを減らすには、リラックスしてよく寝ることが必要です。
就寝前にカフェインを摂取しないようにし、スマホやテレビを長時間見続けないことも大切です。
まとめ
- ドーパミンは「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質のひとつ
- 嬉しかったり、楽しいときにドーパミンは分泌される
- やる気を出したいときにはドーパミンを分泌させる
- ドーパミンは体を動かしたり、食事や音楽を聞くことによって増やすことができる
- ドーパミンは増やしすぎると統合失調症や依存症を引き起こすこともある