人に話しかけたり、自分から意見を述べたりするのが苦手なあなた、仕事場でもできるだけ話さないように会話の輪から離れたり、ひとりでできる作業へ逃げてはいませんか。
いっそコミュニケーションが少ない仕事に就いてみたいと探したこともあるかもしれませんが、人とのやり取りが全くない仕事は存在しないと言って良いです。仕事を辞めることまでは考えていない人もいるでしょう。
そこで、今回は内気なあなたでもどうしたら人に話しかけることができるのかを、苦手とされる2つのシチュエーションを上げながら克服していきましょう。
人に話しかけるのが苦手な場面と理由は?
話しかけることを苦手とする場面を聞くと、主に以下の2つの場面が挙げられます。
1.仕事中に質問・相談を人に話しかけようとするとき
2.プレゼン等、自分の意見・要望を人に伝えようとするとき
この2つの場面がどうして苦手なのでしょうか。
それは、どちらも緊張とプレッシャー下におけるコミュニケーションであるからです。
具体的にそのシチュエーションでの失敗例も聞きました。
質問・相談を話しかけるときの失敗例
まず相手に質問や相談をしたくて話しかけるときは、相手が忙しくないか様子を見ながら声をかけるタイミングをうかがうことでしょう。
「こんな質問で時間取ってもらうのも悪いなぁ。」という遠慮が先行しながらも、「だけど、話しかけなくちゃ。」と緊張感と時間が進んでいくプレッシャーの中なんとか声をかけます。
しかし、焦りから声が小さくなってしまい聞き取ってもらえなかったり、質問内容を理解してもらえなかったりと気まずい思いをし、伝わらなかったと落ち込んでしまいました。
自分の意見・要望を伝えるときの失敗例
自分の意見や要望を相手に伝えるときは、ツッコまれても対応できるようにある程度は事前に話す内容を考えて準備するところから始まります。
仕事ですから、より正確に伝えたいという思いもありじっくりと準備はするものの、思っていた以上の時間の消費に焦り、消耗してしまいます。
そして、ようやく意見を伝えても想定していなかった質問や返答が飛んできて頭が真っ白になり、伝わらなかったと落ち込んでしまいました。
2つの場面でわかるように緊張やプレッシャーのある状況下では焦ってしまい、一気にコミュ力が落ちてしまうことがほとんどです。
そして、失敗の連続から無意識に職場でのコミュニケーションを避けてしまうようになってしまうのです。
仕事のコミュニケーションから「逃げない」ことが一番
コミュニケーションを避けるようになると、ちょっとした疑問でもまぁいいかと自分の中に留めてしまい、ひとりでできる作業ばかりに力を入れてしまいがちです。
自分から話しかけることが減り気楽にはなるのかもしれませんが、これでは仕事はうまく回りませんよね。
しかも、あなたの頭の中では「○○さんに聞いておいた方がいいかな」「今話しかけても良いかな」「うまく伝えられるだろうか」等、避けたコミュニケーションが引っかかり続けます。
人に話しかけることを避けてきた結果、また避けてきたことが精神的な消耗となって積み重なっていき、やるべきことから避けてきたという自己否定を促進させていきます。
つまり、コミュニケーションから逃げることは何の解決にもなっていないのです。コミュニケーションでの失敗を克服するにはコミュニケーションを続けていくことが一番の近道なのです。
コミュニケーションから逃げないための6つのポイント
それでも過去の失敗から声をかけるのが恐いという人の為に、ここからはコミュニケーションから逃げないための考え方や工夫した点をお伝えします。
1.モヤモヤよりもスッキリを選べ
コミュニケーションでの失敗エピソードはたくさん聞いてきましたが、うまく伝わらなかったことがあったとしても人に伝えたことで状況が悪化したということは無いです。むしろ、ひとりで抱えていた時よりも仕事はちゃんと進みます。
話しかけることを避け、心にずっとしこりが残り続けるモヤモヤ感を選ぶよりも、うまく伝わらなかったとしても仕事が進んだスッキリ感を選びましょう。
2.レベルアップの為の経験値を貯めよう
ゲームでモンスターを倒すと経験値がもらえレベルアップするように、人と話すことをレベルを上げるための経験値を貯める作業だと考えると気持ちは楽になると思います。
これまでの失敗も改善してうまく伝われば成功のための経験値です。
3.落ち着いたスピードと声量で話しかける
伝えないと!と思うと人は急いで話してしまいがちです。
まずは伝える内容をちゃんと自分に落とし込んで、落ち着いてゆっくりと話すことを意識しましょう。自分の声のトーンが焦っていないと気持ちも自然と落ち着いていきますよ。
「すげえゆっくり話す人だな」と言われたとしても内容は伝わっているので大丈夫です。
4.仕事が始まる時間帯に話しかける
話しかけづらい要因の一つにあった「相手が忙しくないか気にしてしまう」というのを根本的に解消しようという作戦です。
仕事のエンジンがかかる朝早くから話しかけることで早めに苦手なことを済ませてしまうことができ、頭の冴えている時間でもあるので緊張感も比較的和らいだ状態で取り組むことができます。
ただ、仕事の優先順位もあると思いますので、昨日までに聞いておかなければいけないことを次の日の朝まで取っておかないように注意しましょう。
5.自分をしっかりと褒めてあげる
あなたにとって人に話しかけることはとてもストレスのかかる大変な仕事です。
人に意見を伝えられたらしっかりと自分を褒め、ご褒美をあげることも大切です。
ひとりになれる場所で心を落ち着かせたり、ストレッチやマッサージで体を労わったり、大好きな推しがいる人は最新ニュースのチェックなど気分転換になることでも良いと思います。
コミュニケーションを取ると良いこともセットでやってくると意識して取り入れてみてください。
6.自分を責めない
最後に、6つの中で一番大切なポイント。うまく言葉が伝わらなかったとしても自分を責めないことです。
そもそも苦手であることにチャレンジしているのだから、話しかける行動ができたこと自体がとても大きな第一歩。すばらしいチャレンジをした自分最高!で良いのです。
うまく伝わらなかったことはまた次回に繋げて気楽にいけば良いのです。
まとめ
1.仕事で人に話しかけるのが苦手な理由は、緊張とプレッシャー下におけるコミュニケーションだから。
2.仕事で話しかけることの苦手を克服するには、逃げないでコミュニケーションを続けていくことが一番の近道。
3.コミュニケーションから逃げないための6つのポイントを実行して話しかける経験を積もう。
最後までご覧いただきありがとうございました。