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人間関係リセット症候群の特徴や原因は?うつ病・発達障害・恋愛との関連性は? 人間関係リセット症候群の改善方法について解説!

友達や彼氏が突然音信不通になったり急にLINEでブロックされたりしたら、ショック過ぎて呆然としてしまいますよね。

「一体どうして??嫌われたの!?」という心配と不安で何も手につかなくなりそうです。

急に音信不通になってしまうという人間関係リセット症候群。

「リセット癖が私に当てはまってる❕」または「突然連絡が取れなくなった友人がそうかも?」と気になってる人もいるかもしれません。

今回は

人間関係リセット症候群の特徴や原因は?うつ病や発達障害との関連性は?

人間関係リセット症候群は改善するの?

について詳しく解説していきます。

人間関係リセット症候群とは

人間関係リセット症候群とは突然音信不通となり、誰にも告げずに転居や転職を繰り返してしまう心理状態の事を言い表します。

リセットした後には新しく人間関係や職場をスタートしますが、また突然にリセットするということを繰り返します。

理由もないのに人間関係を断ち切ったり、転職を繰り返したり、何故そのような事をしてしまうのでしょうか。

一人であることを気にせず楽しんで生きている人もいるかもしれません。

しかし、人間関係リセット症候群の人の中には、自分の事を理解できず、この癖を直すことはできないだろうか、いったいなぜこんな事を繰り返してしまうのか、と人知れず苦しんでいる人も多いようです。

人間関係リセット症候群の人の特徴

突然、音信不通になり連絡が取れなくなる

突然 全ての人間関係が嫌になってしまい、断ち切り音信不通になります。

そしてその行為を何度も繰り返します。

突然連絡が取れなくなったりラインから消えてる友達を心配してると、他の友人たちも同じ事態になっていた、というのも人間関係リセット症候群の人の周りでは起こりがちな話です。

一体なんで?❕何があったの?

と周りは予期できない行動に戸惑い、時には傷ついてしまいますよね。

急に仕事を辞めてしまい転職する事を繰り返す

人間関係リセット症候群の人は特に問題や理由もないのに急に仕事を辞めてしまい、転職を繰り返す傾向があります。

人間関係に疲れてストレスがたまったタイミングでそうなる、とも言われてますが、一つの場所に長くとどまること自体が人間関係リセット症候群の人にとっては大きなストレスを感じてしまうようです。

誰にも知らせずに引っ越す

人間関係リセット症候群の人は特に理由もないのに誰にも連絡をせずに引っ越す傾向があります。

親しい人にさえ連絡先を告げません。誰も知る人がいない場所で新しい環境でまた一から始めたくなるのです。

電話に出ない、メールも返さない

誰からの電話にも出ない、メールも一切返信をしないことがあります。

電話だけでなく、メールやLINEの返信を一切しなくなったり急にブロックしたりしますが、相手に対して本音が言えないという性格が極端な行動に出てしまう一因と言われています。

色々とキャパオーバーになると相手への対応が難しくなります。

自分がいっぱいいっぱいの状態では誰かに優しくしたり気を遣ったりできないですよね。

それでも良い人を演じていると無理が積み重なりもう人と関わるのが無理!とシャットダウンしてしまいます。

突然SNSを退会したりアカウントを削除する

人間関係リセット症候群の人は突然SNSをすべて削除するといった極端な行動をとってしまうことがあります。

しかしその後にまたアカウントを作成したり新しいコミュニティに参加したりします。

そしてまた突然すべて削除してアカウントを新しく作る事を何度も繰り返すのです。

LINEやアドレス帳を全て削除し連絡が取れなくなってしまう

LINEやアドレス帳を全て削除してしまい、連絡が取れなくなってしまいます。

人間関係リセット症候群の人はもう連絡をとっていない人がアドレス帳に残っている事が耐えられない傾向があります。

使用していない連絡先は定期的に整理し、時には全ての登録アドレスを消してしまうことも。

またメールアドレスや電話番号が変わっても誰にも連絡しません。

人間関係リセット症候群は病気なの?うつ病・発達障害・恋愛との関連性はあるの?

症候群とつくので病気と思われることもありますが人間関係リセット症候群はここ数年で使われるようになった造語であり、病名ではありません。

心理の状態を表しており病気ではないため、うつ病や発達障害との関連もないとのことです。

そうは言っても恋愛にも悪影響を及ぼしそうなこのリセット癖を「どうしてもなんとかしたい!」と真剣に考えているなら、病気ではないので心理カウンセリグを選択肢の1つとして考えてみても良いと思います。

人間関係リセット症候群になってしまう原因

ストレス

人間関係リセット症候群の人は真面目な人が多く、自分より周りを気遣う事により、かなりストレスが溜まっています。

蓄積したストレスにどう対処するかもわからないまま過ごすうちに、突然リセットをしてしまいます。

このような傾向の方は、本当の自分が出せず、うまく断ったりNOが言えなかったりしますが、それは周りの目をいつも気にして期待に応えたいと思っているから。

つまり、自分の本音を言うと相手が嫌な気持ちになると思い込んでいるからです。

無理を重ねるとストレスが溜まりどこかでそれが爆発してしまいます

自分を出せないということは想像するより遥かにしんどくて辛いです。

完璧主義

世の中は○と×だけでは測れないことが沢山あります。

人間関係リセット症候群の人は完璧な理想を求めてしまうため、曖昧で、はっきりしないものが許せません。

高い理想を持ち、それを満たせないと自分を責めたり落ち込んだりして、強いストレスを感じます。

人間関係にも友達なのか知人なのかどっちずかずの間柄はよくありますし、日常では○でもなく×でもなく△も沢山あります。

完璧主義の人は実は自分に自信がありません。

だからこそはっきりとした確実なものを求め 安心を得ようとしてしまう傾向があります。

ネガティブ思考

人間関係リセット症候群の人は自己肯定感が低く相手の言ったことを過度に気にする傾向があります。

言われた事を悪く受け取ったり、何もされていないのに馬鹿にされてるような気がしてしまったり、誰かが会話してるのを見て自分の噂をしてる、意地悪をしている、と勘違いをしてしまう場合があります。

物事は悪く考えようと思えばいくらでも悪く考えることができます。

ネガティブな考え方は自分だけではなく周りも傷つけてしまいます。

優しすぎる

周りの目を気にするあまりに良い人を我慢してまで演じ続けて、友達に合わせる。

我慢ばかりしている優しすぎる人はいつしか自分の本音を見失ってしまいます。

優しさというのは、好きでそうしてる分には問題はないですが自分の欲求やニーズを無視して周りを優先しすぎるとバランスを崩してしまいます。

何事もやり過ぎは禁物で、程々が肝心です。

自分について深く知られるのを嫌がる

人間関係リセット症候群の人は相手に自分を深く知られる事を嫌う傾向がありますが、そのために相手に本音を言えないですし、伝えられません。

人間関係リセット症候群の人には社交的で明るい人も多いのですが、付き合いが長くなるとどうしてもお互いの過去やについてなど、深い会話する機会が増えてきます。

相手が自分について詳しく知っているという事実がリセットの引き金になっているなんて、本人でさえ自覚にまで至っていることは稀かも知れません。

人には良い面も悪い面もあってそれらをひっくるめて愛情や友情を感じてるわけですが、「本当の自分を知られたら嫌われるに決まっている」という思い込みが、継続する深い人間関係を築くことを邪魔しています。

上記にあげた特徴はどれも周りの目を気にしたり、

周りに気を使いすぎて疲れてしまうというストレスフルな状態を引き起こします。

もうこれ以上は無理❕辛い❕となった時、

「何もかも終わりにしたい」「誰とも連絡も取りたくない」と

返事を返す気力もなくなり、誰とも関わりたくないというボロボロの精神状態が

負の連鎖となって表れてしまいます。

人間関係リセット症候群の改善方法

リセット前にひとまず冷静になってよく考える

リセット前に冷静になってよく考えてみましょう。

衝動的に行動してしまうという事は冷静さを失っているとも言えます。

本当にリセットの必要があるのか?

リセットすることでのメリットや、もしリセットしなかったらどうなりそうか?

その際の対策はないか、自分にとって最良は何かなど紙に書き出して、思考の整理をしてみましょう。

冷却期間をおいたり、「連絡頻度を減らす」「関わり方を変える」など断絶までしなくても

大丈夫、と思えるかもしれません。

その後で結局リセットをする事になったとしても、考えた末のリセットならそうする

事が最善だったのだと後悔しないですみます。

本音や思ったことを口に出す練習をする

本音や思ったことを相手に伝えることは人間関係の肝でありとても大切な事です。

人間関係リセット症候群の人がストレスを溜めてしまうのは周りを気遣い本音と反した行動をしてしまうから。

その積み重ねがリセットという状態を招くなら、思った事を相手に伝える練習を少しずつしてみましょう。

相手を不快にさせずに、本音や気持ちを伝えながら良好なコミュニケーションをとる事を目標にしましょう。

誰か練習相手がいるならベストですが、いなければ1人で練習をしてみましょう。

誰かと話すときに前もって答えを用意しておけば受け答えについて考える余裕が生まれます。

もし回答に困ることがあれば次回のために良い伝え方を考えてみましょう。

尊敬してる人や好きな有名人ならどういう風に受け答えするかな、と考えるのも良いです。

ストレスを溜めこまない

ストレスが極限まで達した時には心の中はパニックです。

ストレスに強い人もいれば弱い人もいますが、大切なのは溜め込まないようにすることです。

「本音や思ったことを口に出す練習をする」のところでも触れましたが、溜め込むのは良くありません。

便秘と同じ状態なので溜まったものは出さないといけないです。

そのためには自分がストレスを感じているという自覚を持つこと。

今、ストレスを感じてる→今日は自分にご褒美をあげよう!」

とストレスが溜まる度にこまめに解消するという流れを作りましょう。

溜まり切ってから出すのではなく、小さなうちに出す事を繰り返すのがコツです。

自分の好き嫌いについて詳しくなることも大切です。

大切なものと不要なものがごちゃごちゃ混在してると知らない間にストレスでいっぱいになってしまいます。

ストレスがはっきりと自覚できるようになると、嫌なことと好きなことが

区別できるようになり、自分の本音に気づきやすくなります。

どんな自分にもOKを出す

どんな自分にもOKを出しましょう。

厳しく自分を責め立てたり頭の中でダメ出しをしていませんか?

完璧主義の人は理想が高くて自分に厳しい人が多いです。

自分に厳しくしてしまうのは自己肯定感の低さからきていますが、理想を手放していくとダメな自分にもOKが出せるようになっていきます。

同様に相手にもつい理想を押し付けがちになりますが、

相手にこうあって欲しい、という理想が多いほどしんどくなるので少ないに越した事はないです。

理想と違う行動をされる度に落ち込んだり怒ったりなんてやってられません。

物事にも人にもOKを出せる数が増えるほど生きやすくなリます。

いい加減を知り、力を抜いて生きる

もう少しいい加減になって力を抜いて生きるのも大事です。

いつもきちんとしていては息が詰まってしまいます。

肩の力を抜いてマイペースに生きるためには時には手を抜いたりなどの、いい加減さや適当さも必要です。

本音を話せなかったり、人に頼るのが苦手だと全部自分で抱えることになります。

「いい加減」は「良い加減」を表していて、「適当」は「適している」という意味です。

いい加減で適当でも結果を出している人も沢山います。

逆に真面目で頑張っていても、なかなか結果が伴わない人もいるでしょう。

もしあなたの周りにも思い当たる人がいたら、彼らのゆるさ加減を少しずつ取り入れたり観察してみましょう。

頑張るよりも、マイペースが1番かも?と新しい視点が手に入るかも知れません。

頑張るのは悪くないけど、いつもだと疲れてしまいます。

いい加減、適当、マイペース、肩の力を抜くためにもこの3つはとても大事です。

自分を大切にする

この世にたった1人の自分を大切にして生きましょう。

上記で人間関係リセット症候群の人は周りには気遣うけれど自分に対して厳しい傾向があると書いてきました。

自分に自信がないが故の行為ですが、例えば

子供を怒ってばかりの親と褒めて可愛がる親では後者の子供の方が自己肯定感が高く

ポジティブに物事を考えるそうです。

自分が自分に対して優しい言葉で褒めたり励ますなんて、バカみたいと思う人もいるかも知れませんが、言葉がけの効果は決してバカにできないです。

頭の中でいつも自分にダメ出しをしたり責める行為が、心身に良い影響を与えると思う人はいないでしょう。

自分に「ありがとう」「えらいね」という言葉がけは、かの松下幸之助氏も自分の頭を撫でながら、行っていたといいます。

今までと違う自分になるためには今までと違う言葉を使い行動も変える必要があります。

自分に対する扱いや姿勢を変えるのに恥ずかしがったり遠慮する必要はありません。

堂々と自分を褒めてあげましょう!

注意点としては誰も見ていない時にした方が良いですね。

まとめ

人間関係リセット症候群の人は周りからどう思われているかを

気にする傾向がありますが、人が何を望み、何を考えてるかなんて誰にもわからないので実際には考えるだけ無駄だったりします。

身につけてしまった他人軸の生き方を自分軸に戻していくためにも

自分を大切にして自分の感覚や気持ちに耳を傾ける時間を増やしましょう。

自分を大切にすると気持ちに余裕が生まれリラックスする時間も増えていきます。

 

限りある人生の中で実際に出会える人の数は限られています。

人生で何らかの接点を持つ人が30000人。

学校、仕事などを通じて近い関係になるのが3000人。

親しい会話ができる関係が300人。

友だちと呼べる関係が30人。

親友と呼べるのが3人。

上記は有名な数字ですが、「70億の人口の中の3万人」は0.0004%です。

私たちは奇跡とも呼べる確率で周りと出会っています。

まさに出会いは奇跡です!

出会いの奇跡に感謝しながら会う人や周りに接してみては如何でしょうか。

リセットも納得しての結果なら全然悪い事ではないですよね。

ストレスを溜め込まないようにして肩の力を抜いていきましょう。