誰しも人生に一度は「後悔」や「反省」をすることはありますよね?
「後悔」と「反省」って似たようなイメージがありませんか?
この記事では「後悔」と「反省」の違いについて述べていきます。
「後悔」とは
「後悔」とは過去の過ちについて振り返り悔やむことです。
「なんで頭ごなしにひどいことを言ってしまったのだろう。」
と後になって悔やんでしまう人もたくさんいることでしょう。
皆さんの周りにも「後悔」している人はいませんか?
「反省」とは
「反省」とは、己の行いを省みて今後の行いを見直すことです。
「なんで頭ごなしにひどいことを言ってしまったんだろう。」
「あの時はイライラしていたのかな?」
「次はイライラしても一呼吸置くように努力してみよう。」
と考えて将来につなげることが「反省」です。
「後悔」と「反省」の違い
「後悔」と「反省」の違いは「過去の出来事について悔やむ」か、「現在までの経験を踏まえて未来につなげる」ことだと思います。
「後悔」は「過去」に向けて行うもので、「反省」は「未来」に向けて行うものと言えるかもしれません。
ここまでの内容から「後悔」よりも「反省」が良いと考える方はいませんか?
実際に私が過去に読んだ自己啓発本にも「後悔」しないで「反省」しようみたいなことが書かれていたものもありました。
本当に「後悔」が悪いことで「反省」が良いことなのでしょうか?
後悔することってよくないことなの?
「後悔」は悪いことではない
私は「後悔」は悪いことではないと思います。
例えば自身の過去の行いによって取り返しのつかないことになってしまったとします。
自分自身の身体や心も傷ついてしまいました。
そんな時に後悔する以外の選択肢が見つからなかった場合、あなたはどうしますか?
そんな時は「後悔」するでしょう。
これは悪いことなのでしょうか?
私は決して悪いことではないと思います。
「後悔」は必要なこと
「後悔」は心を癒すために必要なプロセスだと思います。
後悔するくらい絶望的な状況の中、すぐに前を向くことは難しいですよね?
人が怪我をした時、身体は怪我をした部分を一生懸命治そうとします。
心が傷ついていたとしたら、心も同様に治療が必要でしょう。
「後悔」は心を治療して、心が動き出すための準備をしているのです。
そして心が動ける状態になったら、前を向くために心の体制を整えます。
後悔は長すぎても悪影響を及ぼす
とはいえ、後悔が長く続いてしまうと逆に心や身体を傷つけてしまう可能性があります。
食事でも身体に良い食べ物だからといって、過剰摂取すると身体に悪いですよね?
お腹がいっぱいの時にさらに食事を取ると、胃や肝臓に負担をかけたり、太ったりするでしょう。
「後悔」も同じことだと思います。
後悔が長引くと、自分を責めることや人を恨むことにエネルギーを使ってしまうことがあるかもしれません。
そうならないように注意が必要です。
心の完治は難しい
心の完治を待っていても完治することはほぼないでしょう。
別のことで心が傷ついたり、上記のように悪影響を及ぼすかもしれないからです。
「まだ少し辛いけど、そろそろ動けるかな?」
そう思うことができたなら、動き出すサインかもしれません。
後悔を反省につなげよう!
後悔が済んだら反省につなげよう。
心が回復してきて、別のことに目を向けることができるようになったら、少しずつ後悔を反省に繋げていきましょう。
心のリハビリです。
動くために心の準備をしましょう。
後悔した出来事に対して、次に似たようなことが起きたらどうするか考えてみるのも良いです。
たとえ次に同じ対応をしたとしても、経験したこと自体は無駄になりません。
同じことがあっても打たれ強くなっていて、さほど辛くないこともあります。
前より辛くなったとしたら、同じことが起きないようにできる限り回避することに目を向けることができるかもしれません。
今後の行いを見直す際は自分に合った行動を設定しよう
反省することは後悔と同様にいいことだと思います。
しかし、己を省みて今後の行いを見直す際に自分にできるかどうかを再度考えてみましょう。
私も体験したことですが「次はこうしてみよう!」と思ったことが私にとって難しいことを設定してしまうことがあります。
そうなるとまた別の失敗をして後悔する可能性が高いと思います。
他の人が簡単にこなせることが、自分にとって簡単にできることとは限りません。
自分にとって良いこと、多少辛いけど自分ならできることを設定しましょうね。
まとめ
「後悔」と「反省」の違いは「過去の出来事について悔やむ」か「現在までの経験を踏まえて未来につなげる」どうかです。
「後悔」と「反省」はタイミングの違いだと捉えることもできます。
「後悔」は悪いことではなく心を癒すために必要なことです。
「反省」は「後悔」の次のプロセスなのだと思います。
ひとしきり後悔して、心が治ってきたら反省につなげていきましょう。
後悔と反省を活用して、良い人生を築きましょうね。
以上、ご愛読ありがとうございました。