気がついたらそうなっていたことありませんか。
学校、職場、外出のお供に、コーヒーを入れて持ち歩く便利なマイボトル。
しかし、いつの間にかコーヒーの汚れと匂いが染み付いてしまっているものですよね。
でも、大丈夫です。安心してください。
そのコーヒー汚れと匂い、キレイに取る方法があります。
今回は、そんなコーヒー汚れを水筒からキレイに落としてしまう洗浄方法を紹介していきます。
水筒にコーヒー汚れはなぜこびりつく?
コーヒーをよく入れて持ち歩いている水筒の内側をのぞくと、こびり付いているあの汚れ。
いったいあの汚れの正体は何なのでしょうか。
実は、「クロロゲン酸」や「タンニン」というコーヒーに含まれる成分の化合物なんです。
これらの成分は、ポリフェノールの一種です。
水筒の中で化学変化が起きて化合物となり、着色汚れとして水筒の内側にこびりついています。
また、この着色汚れから菌が繁殖してしまうこともあるので、こびりついた汚れを放置することは、とても危険なことなのです。
クロロゲン酸は、抗酸化作用が強く、ダイエット・糖尿病予防・脂肪肝予防などの効果が高いと知られています。
コーヒーポリフェノールとも言われており、コーヒーの含有量は5〜10%です。
一方、タンニンは、コーヒーの渋みの元になっています。
タンニンにも抗酸化作用があり、アンチエイジング効果や生活習慣病予防の効果が期待される成分です。
これら、効能が高く、美味しいコーヒーに欠かせない成分たちですが、実はそれが着色汚れとして私たちを悩ませるものにもなっているのでした。
水筒のコーヒー汚れ落としに有効なのは?
いつも通りの食器用洗剤とスポンジでゴシゴシ洗っても取れない、あのコーヒー汚れ。
もうどうしようもできないと途方にくれていませんか?
コーヒーの着色汚れ落としに高い効果が期待できるものを3つ紹介します。
ズバリ、重曹・クエン酸・オキシクリーンです。
重曹は、弱アルカリ性の成分で、油汚れや皮脂汚れに効くため、お掃除やお洗濯でも大活躍しています。
この重曹が、水筒のコーヒー汚れ落としにも活躍するのです。
重曹には、研磨作用や消臭効果があり、着色汚れを落とすだけでなく、気になる匂いも残さずに取り除いてくれます。
クエン酸も、お掃除で使っている方が多いのではないでしょうか。
酸性の成分で、アルカリ性の汚れに強く、水垢やポットのカルキをキレイにするのが得意です。
クエン酸には殺菌効果もあるので、重曹と同様に消臭もしてくれますし、除菌・抗菌も期待できます。
オキシクリーンは、いわゆる漂白剤です。
ただし、ハイターとは異なります。
ハイターは塩素系漂白剤で、オキシクリーンは塩素系漂白剤です。
漂白能力が強力な塩素系漂白剤をステンレスに使ってしまうと、腐食の原因になります。
つまり、何も考えずにハイターを使い続けていると、気づいたら水筒がサビサビになってしまっていた…なんてことも起こりかねないのです。気をつけましょう。
酸素系漂白剤のオキシクリーンは、ステンレスにも使える、洗浄能力の高い漂白剤です。
もちろん、ステンレス部分だけでなく、水筒の全ての部品に使えます。
また、ツーンとした匂いがする塩素系漂白剤のハイターに対し、酸素系漂白剤のオキシクリーンは、匂いがありません。
オキシクリーンは、かなりのオススメです。
ただし、水筒の外側の塗装が剥がれてしまう危険もありますので、オキシクリーンを使う際には少し気をつけましょう。
以上のように、重曹、クエン酸、オキシクリーンにはそれぞれ特徴があります。
また、お家に常に全てが揃っているわけでもないと思いますので、自分が使えそうなものから汚れ落としにトライしてみるのがいいのかもしれませんね。
水筒のコーヒー汚れの落とし方
重曹、クエン酸、オキシクリーン、それぞれを使った落とし方を説明していきます。
共通して言えるのは、全て粉状のものなので、なるべくぬるま湯(40〜60℃)を使うようにするとベターです。
冷たい水よりも、ぬるま湯の方が汚れも落ちやすいですしね。
重曹・クエン酸を使った落とし方
重曹を使う場合も、クエン酸を使う場合も要領は同じなので、まとめて紹介します。
まずは、水筒に半分くらいのぬるま湯を入れてください。
そこに、重曹またはクエン酸を小さじ1杯程度入れます。
汚れが気になる場合は、3〜5杯程度入れても大丈夫ですので、いろいろ試してみましょう。
そして、水筒にフタをして、20秒くらいシェイクします。
シェイクしたら、水筒にぬるま湯を追加して満タンのまま1時間ほど放置です。
放置する時間も汚れの程度などによって調整してみるといいかもしれません。
一晩くらい放置しても、何も悪影響は出ないので安心してください。
あとは、よくすすいで乾燥させて、洗浄終了です。
オキシクリーンを使った落とし方
オキシクリーンを使う場合は、シェイクしなくても大丈夫なので、水筒に小さじ2分の1程度のオキシクリーンと満タンのぬるま湯を入れてください。
フタやパッキンなどバラバラにできるものは、すべてバラして別に準備したボウルなどに入れてオキシ漬けにします。
オキシ漬け用には、ぬるま湯2Lに対して大さじ1杯くらいでいいです。
水筒も、部品も、30分〜1時間程度放置したら、ぬめりがなくなるまでよくすすいで、乾燥させたら終了です。
これは、びっくりするくらい、本当にキレイになります。
ただし、オキシクリーンを使う場合は、前述のとおり、水筒の外側の塗装が剥がれてしまう恐れがあるので、つけ置きするのは内側だけにするように注意してください。
パッキンの汚れや臭いが取れない!どうする?
どうしても、何をやってもパッキンの汚れが取れない時は、残念ながらあります。
もうそれはズバリ!替えどきです。潔く新しいものに替えましょう。
パッキンはゴム製で、消耗品です。
水筒購入時にスペアがついてきた人も多いのではないかと思います。
交換目安は、実はだいたい1年程度とされているのです。
もしスペアがない場合は、水筒を買ったお店やインターネットで検索すると簡単に見つかるので、すぐに購入して替えてしまいましょう。
そうすれば、また快適に水筒が使えるようになること間違いなしです。
まとめ
水筒のコーヒー汚れの正体は、コーヒー成分の化合物で、菌が繁殖してしまうこともあるため、汚れを放置してしまうのはとても危険とされています。
汚れ落としに効果的なのは、重曹・クエン酸・オキシクリーンです。特にオキシクリーンは、かなりオススメできます。
どれも、粉状のものなので、つけ置き洗浄には、水ではなく40℃〜60℃のぬるま湯を使うようにすると、より効果的です。
パッキンがどうしても清潔にできないと思ったら、パッキンはゴム製品で消耗品だということを思い出して、思い切って買い替えるなどして交換してしまいましょう。