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特別養子縁組とは?4つの条件とよくあるトラブルとは?独身・共働きでも大丈夫?

養子縁組制度を聞いたことはありますか?

養子縁組制度という言葉は聞いたことがある人も多いと思います。

2022年4月から放送しているSPY×FAMILYというアニメが最近話題ですよね。

このアニメの中で、結婚した夫婦が養子を受け入れるシーンがあり、今まで理解していいなかった養子縁組制度について知りたいと思いました。

ここでは養子縁組の制度について、特に特別養子縁組についての概要と養子縁組成立条件、よくあるトラブルについて簡単に分かりやすくまとめていきたいと思います。

養子縁組には普通養子縁組、特別養子縁組があります。

養子縁組って何ですか?

saya
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小さい子どもを家族として受け入れて、一緒に生活をしていくというイメージを持つ人が多いです!

養子縁組は、大雑把に普通養子縁組と特別養子縁組の2つに別れています。

普通養子縁組は家系の存続のため特別養子縁組は子どもの利益を図るためが主な目的です。

特別養子縁組では、実の親との親子関係も存続することが多く、子どもの年齢制限もありません。

小さい子供を家族として受け入れて一緒に生活するというイメージは、特別養子縁組の制度の方が近いように感じます。

特別養子縁組成立の条件とは?

特別養子縁組を行うためには、以下の4つの成立条件を満たす必要があります。

  1. 養子となる子の実の親の同意があること。 
  2. 養子縁組を受ける親は、配偶者のいる夫婦であり共に25歳以上か、どちらかが25歳以上でありもう一方が20歳以上であること。
  3. 養子となる子どもの年齢が15歳未満であること。
  4. 養子縁組成立前に子どもと半年間一緒に暮らす監護期間がある。

下記のホームページで特別養子縁組制度の成立条件が記載されていますので参考にしてください。

特別養子縁組制度で子供を受け入れるには独身はダメ?共働きはダメ?

独身の場合や共働きの場合はどうなるのでしょうか?

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独身の人は養子縁組ができません。

saya
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共働き世帯でも問題なく養子縁組を行うことは可能です!

独身では特別養子縁組を成立することはできませんが、共働きの場合は子育てができる制度が設けられているため特別養子縁組を成立させることができます。

以前は、養子縁組成立前に子どもと半年間暮らす監護期間に仕事を休むことが出来ないことが課題でした。

しかし、2017年の改正育児休業法の施行により特別養子縁組の監護期間中も育休を取得可能になり、共働きの家庭が仕事をやめる事なく特別養子縁組を成立させることが可能になりました!

養子縁組でおこるトラブルとは?

養子縁組でおこるトラブルはどのようなものがあるのでしょうか?

普通養子縁組制度と特別養子縁組制度、それぞれの養子縁組で起こり得るトラブルについて紹介します!

普通養子縁組でよくある相続トラブル

普通養子縁組の多くは、家系の存続や相続が主な目的があることから、相続に関するトラブルが起こりやすいと言えます。

相続の順番は配偶者の次に子→親→兄弟姉妹になるという関係から、養子縁組になることで相続の順番が変わりトラブルになることがあります。

例1 実子と養子の間の相続トラブル

実子が2人、養子の子が1人いる場合、親の遺産は3人で分けることになります。

養子が増えることで実子の相続額が減るため、実子が反対する場合にトラブルになる場合があります。

例2 婿養子、孫を養子にしている場合の相続トラブル

普通養子縁組制度では養子の年齢制限がありません。

そのため、婚姻した娘の婿を養子にする場合や、孫を養子にする場合もあります。

この場合も、上記と同じように実子の相続額が減るためトラブルになる場合があります。

例3 養子でも相続する負の遺産のよる相続トラブル

相続は貯金や不動産などの価値のあるものを引き継ぐものだけではなく、借金を相続する場合もあります。

養子になっていれば相続権があるため借金の返済義務が発生することにより、思わぬトラブルに発展する可能性があります。

相続になる人と関係性の把握、生前に遺言書を残すこと、家族で話し合いの場を設けることが大切です。

特別養子縁組でよくあるトラブル

特別養子縁組では、家系や相続の目的でなく子供の福祉の目的である事から、トラブルの内容も違います。

特別養子縁組は子どもを家族として受け入れることなので、実子と同じような子育てに関する悩みが多いようです。

自分達が「育ての親」であると養子本人に伝えることを『真実告知』と言うのですが、この『真実告知』は必ず行うことと決まっています。

養子であることを伝える年齢により、本人の気持ちの揺れや不安感、喪失感、家族関係でのトラブル起きることがあるようです。

『真実告知』をいつ・どんな風に行うかは、家庭によって異なるため、完璧なタイミングは存在しません。

  • 言葉が分かるようになったとき
  • 思春期より前
  • 良い関係性を築けると感じたとき
  • 心のケアの準備が整っているとき

に行うのが良いのではないでしょうか。

中には、大人になるまで『真実告知』を行わない家庭もあるそうですが、どこからか自分の生い立ちに気付く子供もいるようです。

“親は子に隠し事はできない”ものですね。

育ての親となった夫婦同士で相談し、子どもの気持ちに寄り添い関係を深めてきましょう!

まとめ

養子縁組には特別養子縁組と普通養子縁組の2つの種類がある。

特別養子縁組は4つの成立条件がある。

特別養子縁組で受け入れた子どもに対しても企業へ育児休暇の申請が可能である。

養子縁組のトラブルは普通養子縁組制度では相続の問題が多い。

特別養子縁組制度でのトラブルは子育ての悩みや真実告知についての問題が多い。

以上になります、最後まで読んでいただきありがとうございました。