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絆創膏を貼っているところが臭い!白くなる!貼ったままだと傷は治らない?傷を早くキレイに治すコツについて!

アイキャッチ_絆創膏

赤チン塗っておきなさい。

消毒して絆創膏貼っときなさい。

カサブタができるように乾かしなさい、でもカサブタを無理に剥がすと痕が残るよ。

ケガをした時、こんなことを小さい頃から言われてきた方も少なくないと思います。

今回は、絆創膏に関してや早くキレイに傷を治すコツついて解説していきます。

絆創膏を貼っている皮膚が白く臭くなる原因

ケガをして絆創膏を貼っていると、だんだん皮膚が白くなってしまい、しかも剥がした時に何とも言えない匂いがしませんか?

原因は、患部の蒸れ細菌の繁殖なんです!

私たちは、口や鼻で空気を出し入れして当たり前に肺呼吸をしていますが、体表面つまり皮膚でも呼吸をしています。

皮膚呼吸と同時に、常に目には見えないくらいの汗をかいて行っているのが体温調整です。

絆創膏を貼ると、皮膚が覆われている部分の汗や出てくる体液が蒸発できず、溜まって蒸れていきます。

そうして乾燥されずに蒸れてしまったところの皮膚がふやけてきて、白っぽくなっていくのです。

また、蒸れると細菌にとっては繁殖に絶好の環境となります。

繁殖が繰り返されて大量に発生した細菌の死骸が、臭い匂いの要因です。

目に見えない大量の細菌の死骸と白くふやけた皮膚を想像すると、ちょっと震えてしまいますね。

絆創膏を貼ったままは良いのか?悪いのか?

蒸れて細菌が繁殖して臭うのならば、絆創膏を貼らないほうが良いのではないか

絆創膏を貼りっぱなしにしたら傷口が治らないのではないか

と疑問に思ってしまう方もいらっしゃることでしょう。

しかし、そんなに大きな心配をする必要はありません!

臭い匂いは細菌の繁殖しにくい環境にすることによって改善できますし、ふやけた白い皮膚も乾燥すれば元に戻ります。

少し昔までは、傷は早く乾燥させてカサブタを作れば治っていくとされていましたが、現代で傷の治療の常識となってきているのが「モイストヒーリング(湿潤)療法」です。

モイストヒーリング療法には、絆創膏を貼らずに傷口を乾燥させることよりも、治るまで貼り続けることで湿潤環境を維持することの方がとても重要になります。

絆創膏はぜひ貼って活用するべきアイテムなのです!

モイストヒーリング療法とは

誰もが「モイストヒーリング(湿潤)療法」という言葉を一度は見聞きしたことがあることと思います。

よく聞くけど、実際どういうものなのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

モイストヒーリング療法とは、傷を乾燥させることなく、人間が持つ自然治癒能力を最大限利用してキレイに治していくというものです。

ケガをしたところから滲み出てくる血液を始めとする体液が重要な要素になります。

体液には、皮膚の再生を促進して傷口を修復する因子が含まれており、患部をあえて湿った状態にすることで体液で覆われた環境を維持するのです。

そうすることで、ケガ修復のための因子が活発に作用して傷口が早くキレイに治ります。

乾燥させてカサブタを作ると、カサブタの下でほんのわずかの体液が傷口を覆っているだけの状態しか作り出せません。

カサブタの下では人間の自然治癒力を発揮した皮膚の再生による傷の修復が促されず、ケガの治りが遅くなり、しかも傷跡も残りやすくなっていたのです。

絆創膏で早くキレイにする傷の治し方

絆創膏を貼って、臭いの発生を可能な限り防止しながら、傷を早くキレイに治すためのポイントを3つ紹介します。

傷口は水で洗い流してから絆創膏を貼る

まず、絆創膏を貼る前に傷口を水でよく洗い流すことが重要です。

細菌は、常に人間の体内や体表面に一定数存在しています。

もちろん、常在している細菌の数は、感染症などが起こるほど多いものではないので安心してください。

ただ、怪我をした傷口に土、埃、ごみ、外部からの雑菌などがあると、それらを栄養分として、常在していた細菌が一気に増殖します。

その数は、数千倍になるとも言われており、その結果として感染症が起こったり、傷口が膿んでしまったりするのです。

なので、怪我をしたら絆創膏を貼る前にすぐ水で雑菌をキレイに洗い流してから、絆創膏を貼るようにしましょう。

ちなみに、消毒液を使うと傷口の細胞や必要な体液の因子までもが破壊され洗い流されてしまう可能性があります。

日本のような国の水道水は塩素消毒されているので、傷口を洗い流す際には水道水で十分です。

絆創膏は適宜取り替える

使用している絆創膏の種類にもよるので、説明書はよく読んで従う必要がありますが、基本的には毎日張り替えるのが良いです。

また、運動して多くの発汗があった時や入浴後、水仕事で濡れてしまった場合にも、すぐに一度絆創膏を剥がして水分を拭き取って、新品に交換しましょう。

絆創膏を取り替える際には毎回傷口を水で洗ってください。

湿潤環境が自然治癒力発揮に重要とは言え、ふやけた古い皮膚が残り続けていると細菌が繁殖しやすい環境になります。

絆創膏と患部を清潔に保つことで、臭い嫌な匂いを防止することができるのです。

絆創膏の選び方

絆創膏は、蒸れにくい通気性の良いものを選ぶようにしましょう。

非塩化ビニルタイプのポリオレフィンやウレタン不織布のタイプがオススメです。

張り替えが困難な状況で長時間貼り続けていても蒸れにくい素材となっています。

また、ハイドロコロイドタイプと呼ばれるものがモイストヒーリング療法に強い絆創膏です。

昔ながらの茶色いテープみたいなものとは全く異なる、一見ゴムっぽい感じの乳白色で、いかにも科学技術の進歩を感じるような見た目のやつですね。

モイストヒーリング療法のために体液を封じ込めた環境の維持を最も効果的にできるのが、このハイドロコロイドタイプの絆創膏になります。

早くキレイに治したい傷口のケアには1番オススメです。

まとめ

・絆創膏を貼っている部分が白く臭くなるのは、蒸れと細菌の繁殖が原因

・傷口を乾燥させずに治すモイストヒーリング療法のために絆創膏を活用

・モイストヒーリング療法によって、傷口を早くキレイに治すことができる

・傷口はよく洗ってから絆創膏を貼り、適宜張り替えるべき

・通気性の良い素材の絆創膏で蒸れは予防できるが、ハイドロコロイドタイプの絆創膏が一番オススメ