革製品やナイロン製品の新品バッグって、なんだか臭いますよね。
そう思ったことある人も多いはずです。
それで今回は、
革製の新品バッグの臭いの原因は?
ナイロン製の新品バッグの臭いの原因は?
重曹で新品バッグの臭いを消す方法は?
これらの疑問を解決していきます!
革製品新品バッグの臭いの原因は?
革製品の新品バッグの臭いの原因は、製造工程で使う薬品が合わさったものです。
原因が革本来にあるのではなく使用される薬にあります。
革製品作成の工程とともに、臭いの原因について詳しく説明しましょう。
革製品の工程
革製品の工程について紹介します。
- 生き物から取れた皮を防腐処理のため塩漬けや乾燥をする
- ドラムという機械に入れて、水と一緒に薬剤を加えて回転させる(なめし)
- 染色用のドラムに、水、革、染料を入れて再び回転させる
- 色がついた革を数日間干し厚みの調整をする
- 革を裁断し接着剤等で裁縫する
皮はなめしの工程を経て、革となります。
私たちが出会っている革製品はこんなにも手を加えられたもののようです。
なめしとは
なめしとは、薬品を使い、腐敗を防ぎつつ皮を柔らかくしなやかにすることです。
皮は水分を失うと固くなったり腐敗したりします。
それを防ぐため、「皮」のコラーゲン繊維になめし剤を結合させ、長持ちできる「革」にするのです。
なめしにはさまざまなやり方があり、世界全体の8割がクロム液を使った「クロムなめし」になります。
クロムなめしは一日かかると言われています。
これでも長いと思いますが、他のなめしには30日以上かかるものもあります。
なめしに使われるクロムとは
「なめし」の作業でよく使われているのが「クロム」という薬品です。
「塩基性硫酸クロム」といわれる化学薬品で、約100年前に開発されました。
他のなめし剤と違いなめしが短時間ででき、耐熱性と弾性が高く傷つきにくい性質になります。
100年前に開発された比較的新しいクロムなめしは、革製品を作るうえで大事な方法になりました。
なめしに使う「クロム」と縫製で使う「接着剤」の臭いが混じり、革製品独特の臭いとなるのです。
ナイロン製新品バッグの臭いの原因は?
ナイロン製の新品バッグの臭いの原因は、石油から作られるナイロン繊維の臭いです。
ナイロン繊維の作られ方
- 主に石油を原料とした「ポリアミド」という合成樹脂を作る
- ポリアミドから合成繊維を作る
ナイロン繊維は、世界で2番目に多く作られている素材です。
耐薬品性に優れていて、合成繊維ですが着色もしやすいことから、衣料品にもよく使われています。
海水や油にも強く、弾力もあり適度に伸びるという性質もあります。
スポーツ用品やヘルメットの保護部品などにも、衝撃吸収の役割として使われています。
ナイロン製は優れた効果を持つ分、石油から作られたもの故に、臭いが気になります。
ぜひ、次に紹介する重曹での臭いを消す方法を参考にしてみてください。
ナイロン製品の新品バッグの臭いの原因は、石油から作られたポリアミドという合成樹脂を化学繊維にしたものでした。
重曹で新品バッグの臭いを消す方法は?
重曹で行う消臭方法について紹介します。
重曹水を吹きかけて拭う
- 200mlの水に重曹を小さじ2杯をスプレー用ボトルに入れる
- ボトルを閉めて、よく振る
- 鞄にスプレーして、柔らかい布かキッチンペーパーで拭う
この重曹水の濃度であれば、乾いても白い粉は残りません。
重曹サシェを作る
- 重曹60gをティーパックなどの不織布に詰める
- 重曹を詰めたものをさらに好みの布で包む
- 輪ゴムやリボンなどで固く締めてバッグに入れる
重曹には吸湿効果もあるので、カビ予防にも効果的です。
また、アロマエッセンスを数滴入れれば、デオドラント効果も期待できます。
まとめ
さて今回は、革製やナイロン製の新品バッグの臭いの原因はなにか、重曹で新品バッグの臭いを消す方法を紹介しました。
革製品の新品バッグの臭いの原因は、なめしに使うクロムという薬品と縫製で使う接着剤等が合わさったものでした。
ナイロン製の新品バッグの臭いの原因は、石油から作られらポリアミドという合成樹脂のもと作られるナイロン繊維の臭いでした。
重曹で新品バッグの臭いを消す方法は、重曹水を吹きかけて拭う方法と、重曹サシェを作って鞄に入れるという方法でした。
せっかく買った鞄から、嫌な臭いがしたらとても残念ですよね。
ぜひ重曹を使って嫌な臭いを消しましょう。