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頭が悪い人にイライラすることを減らす方法!イライラの元を改善する難しさとは?お互いの正しさのズレを知り、「あたりまえ」を「ありがたい」に!

新しく入った後輩がよくミスをしてしまうので上司に相談するのですが、話がかみ合わず教育係が悪いと大声で私を責めるのみ。普段から部下を見られていない頭の悪い上司だなとイライラしてしまいます。

saya
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それは確かに困ってしまいますね。物事を自分のものさしでしか測れない残念な人っていますよね。

普段仕事をしているとき、「なんだかこの人、頭が悪いな」とか「あの人の言動には毎回イライラしてさせられる」という人があなたの周りにはいませんか。

今、あなたの頭に特定の人が浮かんだり、エピソードを思い出してイライラしてしまったりしたこと自体は何も悪くありません。仕事をするうえでコミュニケーションは必須ですし、いろいろな人たちがいるので合わない人ももちろん出てきます。

ただ職場の人へのストレスをずっと抱えたままであなたの仕事やプライベートにまで影響してしまってはいけませんよね。今回はそういったイライラをできるだけ解消する方法をお伝えします。

イライラの元を改善することの難しさとは

仕事ができない人やイライラさせる言動をとる人に対してあなたはどうしたいと考えますか。私も初めの頃思っていたことなのですが、相手の悪い部分を改善させることばかり考えていました。

考え方としては間違ってはいません。ミスしやすいところを直し上司が部下を敬う対応をしてさえくれれば、自分だけでなく仕事全体がスムーズになり改善されますよね。

まじめな人ほどイライラする人に対して、自分の気持ちが病みながらでもどうにか指摘、指導をしていこうとする姿を目にします。

ただ改善するには必要となってくるのことがあります。それは、相手の努力です。

相手も何十年と生きてきた経験を経て、自分の中での正しい働き方で今を生きています。それを急に他人から「それは正しくない!」と指摘されて、すぐに自分が悪かったのかと納得し変えていけるでしょうか。

もし一人の指摘で直るようならこれまでですでに改善されているのではないでしょうか。

変えていきたい気持ちから行動に移すことはすばらしいことですが、指導したところで改善されるかはわからないということは覚えておきましょう。

また普段からイライラが伺えてしまうような指摘を繰り返してしまうと、あなたへのまわりからの印象も悪くなってしまいメリットはありません。心を病んでしまう前に改善を考えるのはやめて相手から距離をおくのもあなた自身の守り方です。

まわりよりも自分を変えることから始めてみる

でも距離をおいただけだと何か変えたいと思うモヤモヤした気持ちが抑えきれないという人もいるでしょう。そんなあなたにはあなた自身を変えてみるというのはどうでしょうか。

なぜまわりが変わらないのになんで自分が変わらないといけないの?と思うかもしれませんが、イライラをため込むのは体にも心にもよくありません

ここで変わるというのは怒ってはいけないということではなく、イライラを感じたときにどうコントロールして怒りの感情と付き合っていくかという、自分の怒りとの付き合い方を知るということです。

saya
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怒りのメカニズムを理解して感情をコントロールしてうまく処理する考え方や方法を「アンガーマネジメント」と呼びます。アンガーマネジメントを知ることはうまく人間関係を築くうえでとても大事なことですよ。

怒りを感じるときはどんなときか

アンガーマネジメントの領域でよく言われるのは、私たち人間が怒りを感じるのは自分の期待と現実が噛み合わなくなるときだということです。

ここでひとつ、とある夫婦の例を見て怒りを分析してみましょう。

大事なのは夫婦のどちらが正しいという話ではなく、お互いがどうして怒っているのかを考えてみるということです。

夫婦ゲンカからわかる期待のハードル

遅くまで残業して我が家に帰ってきた旦那さんはビールが飲みたい。でも冷蔵庫を開けるとビールが一本も入ってなかった。

おい、なんでビール無いんだよ!

私は普段ビール飲まないし、私だって仕事が忙しいんだからいつもビール買っておくことなんて出来ないの!そんなに飲みたいんなら、自分が帰りに買ってこればいいじゃない!

なんだよその言い方!お前は疲れて帰ってきてる夫に対してねぎらうことも出来ないのか!?

仕事から帰ってきて晩御飯の支度したり大変なの!あなたのビールのことなんていつも気を配ることなんてできないの!!

こうなってしまうとこの後の晩御飯もなんだかおいしく食べられそうにないですよね。

この話は、元々旦那さんが奥さんに仕事に疲れた自分にビールが飲めるように買って補充しておいて欲しいことを期待していたわけですよね。

でも奥さんからしたら、いつでもビールを補充しておくにも自分の仕事から帰宅後には家事が次々とあって買いに行ける余裕がないので、旦那さんの期待のハードルが奥さんにとっては高くなってしまっているわけです。

期待のハードルが高くなりやすい人の考え方

この夫婦の旦那さんのように期待のハードルが高くなりやすい人にありがちなのは、「こうあるべき!」という考え方が強いということです。それは無意識のうちに自分の中で作られている信念やルールみたいなものです。

先ほどのケンカで見られる「こうあるべき!」は、「妻というものは仕事で頑張っている旦那を癒すために日ごろから気を配っておくべき!」といったところでしょうか。自分が仕事から帰ってきていつでも冷えたビールが飲めるように準備しておくのが当たり前だというような感覚なのでしょう。

この考え方は、一昔前のどの家庭も奥さんは専業主婦で旦那さん一人の収入をやり繰りしている時代だったら、奥さんの中の不満はゼロではないにしろ家庭全体のバランスを考えると、何とか成り立っていた考え方かもしれません。

ただ男女平等や共働きが進み、奥さんもキャリアを築いていくことが当たり前になってきて、家事も分担していきましょうという今の時代において、この旦那さんの考え方をしていると、当然夫婦の間では意見のぶつかり合いが生まれてしまいます。

相手に対する期待のハードルが高いことは、自分が怒りを感じる原因にもなりますし、それが二次的なトラブルを引き起こしてさらにイライラしてしまうということにも繋がりやすいのです。

お互いの正しさのズレを知ろう

怒りやイライラを減らすためには、まずは自分の中にある「こうあるべき!」を見つめなおすことが大切です。

具体的にいうと、自分にとって正しいことと他人にとっての正しいことは同じではないということを再認識するということです。

どんなに近い関係だったとしても、自分とは考え方や価値観にズレは出てくるのは当たり前の話なんです。自分にとって正しいと思っていても相手が同じように考えているとは限らないわけです。

自分にとっての正しさと相手にとっての正しさのズレを認識しておくことはとても大切です。

「あたりまえ」を「ありがたい」に

現状の正しさのズレを認識できたら、次に自分の相手に対する期待のハードルを下げておくと良いです。

「期待のハードルを下げる」と聞くとどうしたらいいかわかりづらく、自分だけ我慢しなくちゃいけないのかと不満に思ってしまうかもしれませんが、そうではありません。

自分と自分のまわりの人たちがイライラしないように考え方を変えていこうということで、私からのおススメは「あたりまえ」と思うことを「ありがたい」と言い換えるようにするということです。

仕事でも家事でも、私たち人間は他人からしてもらうことをいつの間にか「あたりまえ」と思いがちです。してもらってあたりまえを、してもらえてありがたいと考えられるようになると穏やかで温かい気持ちになると思います。

奥さんに晩御飯を作ってもらえるのは、あたりまえではなくてありがたい。

後輩に仕事を頼めば手伝ってもらえるのは、あたりまえではなくてありがたい。

そう考えられると私たちが普段生活している数々のあたりまえがじつはかけがえのないありがたいことだったという事実に気付かされ、自分が今まで求めていた「あたりまえ」のハードルの高さに気付けることになると思います。

saya
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少し意識を変えてみることでイライラすることは格段に減らせますし、心も穏やかに過ごせるようになりますよ。

まとめ

1.イライラの元自体を改善することの難しさを知ろう

2.アンガーマネジメントを知り、自分の怒りを見つめ直そう

3.自分と相手との正しさのズレを認識しよう

4.「あたりまえ」を「ありがたい」に言い換える意識をし自分の期待のハードルを下げよう